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子供も高血圧になる

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子供の太り過ぎは深刻な問題

あなたはお子さんのBMI指数をご存知ですか?もしくは自分が子供の頃、BMIを気にしたことはありますか?

私は一番古い記憶で小学生の頃の紙でもらった身体測定の結果をみて、BMIはこうやって計算するのか〜なんてひっそり計算した記憶があります。しかしその結果は親に見せた記憶はありませんね。

今の時代は自宅の体重計に乗ってデータを登録すれば、簡単にBMIを知ることができるかと思います。

実は、子供の太り過ぎはかなり深刻な問題なのです。

欧州心臓病学会(ESC)で発表された研究によると、太りすぎの4歳児は、6歳までに高血圧のリスクが2倍になり、将来の心臓発作や脳卒中の危険性が高まると発表されています。

世界保健機関によると、小児肥満は21世紀の最も深刻な課題とされています。2016年の調査では、5歳未満の4,100万人以上の子供が過体重でした。

肥満や高血圧と聞くと成人の問題のようにイメージしてしまいますが、なんと4歳児もその可能性があるという時代です。今の時代は昔と違って食のグローバル化が進み、日本人の食生活も大きく変化しましたもんね。

どのような研究が行われたのか詳しく紹介していきたいと思います。

研究結果:子供も肥満=高血圧

欧州心臓病学会(ESC)で発表された研究は以下です。

【研究内容】
1,796人の4歳児の過剰体重と高血圧との関連を調査。(BMIとウエスト周囲計測)

【研究結果】(調査結果は性別や社会経済的状態に関係なく、すべての子供に適用)

  • 4歳から6歳までの間に健康的な体重を維持している子供と比較して、BMIによる過剰体重の子供は、高血圧のリスクがそれぞれ2.49〜2.54高くなった。
  • 腹部肥満の子供では、高血圧のリスクはそれぞれ2.81〜3.4​​2高くなった。
  • 体重を減量した子供は、高血圧のリスクが増加しなかった。

当研究に関してスペインマドリッドのカルロスIII保健研究所のイニャキ・ガラン博士はこう述べています。(筆者訳)

太りすぎや肥満が高血圧につながるリスクの連鎖があり、それが成人期まで続く場合、心血管疾患の可能性を高めます。


しかし、通常の体重に戻った子供たちも健康な血圧を取り戻すことが結果からわかりました。

医師は幼い頃からBMIと腰囲を定期的に評価する必要があります。
小児科医の中には、太りすぎや肥満の害は思春期に始まると考えている人もいますが、私たちの研究ではそれらが間違っていることが示されています。
血圧への有害な影響を元に戻すことができるように、できるだけ早く過剰体重を検出する必要があります。

(引用元)European Society of Cardiology
URL https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/Even-in-young-children-higher-weight-higher-blood-pressure

ガラン博士は、子供の過体重はBMIとウエスト周囲の両方を使用して最も正確に評価されると指摘しています。この研究では、いずれかの測定値を単独で使用すると、症例の15%〜20%が見逃されていたとのことです。

まとめ

ガラン博士によると、健康的な体重を維持し、過剰な体重を減らす最善の方法は、健康的な食事をとって食べることです。また保護者の中心的な役割に加えて、学校のカリキュラムには毎週3〜4時間の身体活動を含める必要があります。

親にとって子供は、赤ちゃんの時から食が細くても心配だし、食べすぎてもうちの子大丈夫かなと心配しますよね。いくつになっても心配はつきないものです。

自分の子供が高血圧、そして心血管疾患になるなんて、考えもしないですよね。でも大人の管理次第では簡単にその事態を招いてしまう時代です。

もし、少し体重管理が心配だなと不安を感じた方はかかりつけの小児科に相談してみましょう。

我が家も現在アメリカで子育てしているので、うーん、少し食生活が不安なところです。最近BMI指数や体脂肪がスマホに連携される体重計をやっと購入したので、大人と一緒も子供の体重も管理してみたいと思います。