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マッスルメモリー、筋肉はあなたを忘れない

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筋肉を失うことは無い マッスルメモリーは存在する

昔の筋力を取り戻したい、あの頃の体に戻りたい、そんな過去に頑張ったあなたに朗報です。

つい最近まで科学者の間では、使用していなかった、または損傷した筋肉は失われてしまうと考えられていました。

しかし
マッスルメモリー、どうやら存在します。

マッスルメモリーとは直訳になりますが筋肉の記憶のことです。
Frontiers in Physiologyの記事によると、過去につけた筋肉が長い間使用しなかった場合や損傷等が原因で筋肉細胞が収縮した場合でも、筋肉が失われることは無いということなのです。

こちらの記事で詳細をご紹介いたします。

研究結果:筋肉は失わない、そしてまた急速に成長する

Frontiers in Physiologyに掲載された記事を元に、マッスルメモリーについてご紹介します。

【筋肉のメカニズム】
そもそも筋肉とは細胞の集まりで、細胞一つ一つに筋核が存在します。トレーニングによって筋肉が成長している時、幹細胞からの新しい核の追加が伴います。
また筋肉が損傷等により収縮または萎縮すると、筋核の数が減少します。

今まで筋肉は不使用の場合失われると考えられていました。

しかし最新の細胞型特異的な色素と遺伝子マーカー研究により、破壊を受けた筋肉の核が筋線維の萎縮から失われることはなく、筋肉の破壊が始まった後でも残っていることを実証しました。また、筋核を保持することで、筋肉のサイズと強度をより迅速に回復させ、「筋肉記憶」の現象のに役立つとのことです。

【結論】

  • トレーニング中により核は、不使用や破壊が原因で筋肉細胞が収縮した場合でも核は持続する。
  • これらの残りの筋核は、筋肉が再訓練されたときに、より速く成長できるようにする。(しかし、ステロイド使用にて得られた筋肉も同様である)

マサチューセッツ大学の生物学教授、Lawrence Schwartz氏はこう述べています。

運動生理学の分野では、訓練の介入期間が長くあったとしても、運動によって一定レベルの筋力を再獲得することは、最初に達成するよりもはるかに簡単であることがよく文書化されています。つまり、「使用するか失うか」というフレーズは、「再び使用するまで、使用するか失うか」としてより正確に表現される可能性があります。

筋核が無期限に保持されるという発見は、幼少期の運動の重要性を強調します。

(引用元)Frontiers in Physiology
 URL https://www.frontiersin.org/

調査結果はまた、ステロイドは使用者の筋肉発達を永久的に増加させることを示しています。ステロイドを使用した後もその効果に持続性があるため、競技者が頻繁に薬物検査を行うことは重要です。

まとめ

過去の筋肉は取り戻せることがわかりましたね。しかも急速に。

筋肉の核たちが覚えててくれていた、と思うとなんだか愛情が湧きますね!

最近めっきり体を鍛えていないなあという方は、昔を思い出してトレーニングを再開してみてはいかがでしょうか。過去に負傷した経歴のある方は医師にご相談の上無理なく行ってくださいね。

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