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コーヒーがダイエットに効果的である科学的根拠

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コーヒーはダイエットに効果的であることが判明

コーヒーの効果と言えば、カフェインによる眠気覚ましが有名ですが、Scientific Reports誌に記載されたノッティンガム大学の研究結果によると、一杯のコーヒーを飲むことで、肥満や糖尿病対策の鍵となる可能性を秘めた「ブラウンファット」という脂肪細胞を刺激できることが発見されました。

ブラウンファットとは

ヒト及び他の哺乳類に見られる2つの脂肪組織のうちの1つで、正式には「褐色脂肪組織」と呼ばれています。

以前は乳児や冬眠中の哺乳類のみが持っているとされていましたが、近年では大人も褐色脂肪を持つ可能性があることが発見されています。その主な機能は、カロリーを燃焼させ体温を上げることです。

つまり、ブラウンファットを活性化することができれば、代謝が向上し、体の余計な脂肪を減少させることが可能です。

ブラウンファットについて、Wikipediaでは以下のように説明されています。

褐色脂肪組織(かっしょくしぼうそしき、英:Brown adipose tissue、BAT)または褐色脂肪は哺乳類で見つかった2つのタイプの脂肪または脂肪組織の1つである。もう1つのタイプは白色脂肪組織である。

褐色脂肪組織は、新生児や冬眠動物では特に豊富である。その主な機能は、動物や新生児が体を震わせないで体の熱を生成することである。単一の脂肪滴が含まれている白色脂肪細胞とは対照的に、褐色脂肪細胞は、鉄を含んでおり、それが茶色を呈し、多数の小さな液滴とはるかに多い数のミトコンドリアが含まれている。

褐色脂肪組織はほとんどの組織よりも多くの酸素を必要とするため、褐色脂肪組織はまた、白色脂肪組織よりも多くの毛細血管が集まっている。 ノルアドレナリンが褐色脂肪細胞上のβ3受容体に結合すると、UCP1(脱共役タンパク質)が生成され、ミトコンドリアで脱共役が起こり熱が産生される。

動物の冬眠時に良く見られる運動に伴わない熱産生の手段である。日本人を含めた黄色人種ではβ3受容体の遺伝子に遺伝変異が起こっていることが多く、熱を産生することが少ない反面、カロリーを節約し消費しにくいことから、この変異した遺伝子を節約遺伝子と呼ぶことがある。

(引用元:Wikipedia) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%90%E8%89%B2%E8%84%82%E8%82%AA%E7%B5%84%E7%B9%94

研究結果:コーヒーはダイエットにどう作用するのか

この研究の指揮を執ったノッティンガム大学医学部のMichael Symonds教授は、次のように述べています(筆者訳)。

ブラウンファットは、体の他の脂肪とは異なる方法で働き、糖や脂肪を燃やすことで発熱します。その活動レベルを増加させることで血糖コントロール、血中脂質レベルを改善し、カロリー消費による体重減少効果もありますが、これまで人間の中でその活動を刺激する確かな方法は見つかっていません。

今回が人類にとって初めての研究で、1杯のコーヒーが私たちのブラウンファットに直接影響を与える可能性があることを示しています。肥満は社会にとって大きな健康上の関心事であり、糖尿病の流行が増えている中、ブラウンファットはそれらに取り組むための解決策の一部となる可能性があります。

(引用元:Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/06/190624111622.htm

研究チームは、カフェインが褐色脂肪を刺激するかどうかを調べるために幹細胞研究を行い、一定の成果を確認のうえ、人間での調査を進めました。熱画像技術を用いて、ブラウンファットの活動レベルを評価するという手法です。

私たちの以前の研究から、ブラウンファットは主に首の部分にあることがわかっていたので、ブラウンファットが活性化したかどうかを確認するために、飲み物を飲んだ直後の人の首を撮影しました。結果は私たちの仮説を裏付けるようなものでした

今後はカフェインがブラウンファットへの刺激として作用しているのか、あるいはブラウンファットの活性化を助ける別の成分がコーヒーに含まれているのかを確かめる必要があります。現在はカフェインのサプリメントを使用して、同様の効果が得られるのか検証しています。

どの成分に効果があるのかを確認できたら、体重管理体制の一部として、または糖尿病予防のためのグルコース規制プログラムの一部として使用される可能性もあります。

(引用元:Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/06/190624111622.htm

つまり、コーヒーを飲んだ人は他の飲み物を飲んだ人よりも、脂肪燃焼効果のあるブラウンファットが活性化されていることが確認されたということです。

まとめ

一杯のコーヒーを飲むだけでブラウンファット(代謝を高める脂肪組織)の活動を刺激し、脂肪減少効果などの健康増進作用を得られる可能性があるという研究結果でした。

どの程度の量を飲めば効果が最大化されるのか、コーヒーの飲み方(ホットorアイス、ブラックorミルク入りなど)によって効果が異なるのか等については現時点で明らかになっていません。

また、具体的に何の成分による効果なのかは調査中とのことですが、飲むだけで脂肪燃焼作用が期待できるのであれば嬉しいですね。

研究成果の続報をコーヒーを飲みながら待ちたいと思います。

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