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更年期のうつ病や不安を解消する方法

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更年期にうつ病や不安が起きやすい理由

うつ病や不安症は中年女性が経験する一般的な症状です。

45〜69歳の1,100人を超える女性を対象とした最新の研究では、参加者の15%がうつ病や不安症を報告していることがわかりました。

うつ病は、身体障害、生活の質の低下、死亡率、および心疾患の原因となる可能性があるため、原因を特定し、罹患率および死亡率を低下させることが重要です。

うつ病や不安症に至る原因は、環境の変化や職場のストレスなど心理的なものや脳内物質の変質など様々なものがありますが、一つの要因として筋力の低下があることが明らかになりました。

本記事では、北米更年期障害学会(NAMS)の発表している最新の研究結果をご紹介します。

(こちらは更年期の女性に限らずうつ病や不安症の方全般に向けた記事となります)

うつ病・不安症状と筋力の関連性

本研究では、実験参加者の客観的な身体能力を測定し、鬱病および不安症との有意な関連性を観察しました。

具体的には、上半身の筋力低下(握力の低下)および下半身の筋力低下(椅子から素早く立ち上がるのに必要な筋力低下)が、鬱病または不安症状の上昇と関連していることを見出しました。

NAMSのエグゼクティブディレクターであるJo Ann Pinkerton博士は、次のように述べています(筆者訳)。

筋力トレーニングと有酸素運動の両方が、おそらく脳への血流の増加、またはノルエピネフリンやドーパミンなどのエンドルフィンの放出によるストレスへの対処の改善の結果として、うつ病を改善するように思われます。

(引用元) The North American Menopause Society
http://www.menopause.org/home

まとめ

筋力向上や有酸素運動による血流の改善により、脳にエネルギーが運ばれ、またドーパミン等の脳内物質の放出が増え、精神面での安定にも寄与していくようです。

何事も継続していくためには、その効果を信じられなければ難しいと思いますので、運動がうつ病に効果的だというのがただの精神論ではなく、科学的な根拠に基づいているというのは良いニュースですね。

もちろん、うつや不安を緩和するには運動が良いと言われても、現実問題として症状に苦しんでいる時には、外に出ることや運動をすることは簡単ではないと思います。

今回の研究結果ではうつ病と筋力低下の明確な関連が見られたましたので、できる範囲で余裕がある時に軽い運動から始めてみてはいかがでしょうか。

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