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トレーニングの効果を最大化する音楽とは?

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トレーニング中は何の音楽を聴くべき?

朝のジョギング中、ジムでの筋トレ中などトレーニングをしながら音楽を聴いている方は多いと思います。気分が乗らない時でも自分にスイッチを入れることができたり、辛いトレーニング中に気を紛らわせたりすることができるので、イヤホンが手放せない方は少なくないでしょう。

しかし、トレーニングのメニューやジョギングのコースなどは入念に練っている方でも、そこで聴く音楽まで計算している人は多くないのではないでしょうか。

ブリティッシュコロンビア大学の研究によると、適切な音楽を聴きながらトレーニングを行うことで様々な効果が得られるそうです。

今回の実験では「ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング」と呼ばれる強度の高い(ハードな)トレーニングを対象に音楽の効果を検証しています。

ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニングとは?

ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニングとは、激しい運動と短時間の休憩を交互に繰り返すトレーニングのことで、短時間で高い効果を得られることで知られています。

長時間のトレーニングを必要としないため、時間の確保が難しい社会人や育児中の方などを中心に人気が広がっています。

20~30分程度のトレーニングで心肺機能と筋力を同時に鍛えることができ、高い効果が期待される一方、休憩時間も短いため体力的にはかなり厳しいトレーニングです。

なお、Wikipediaでは以下のように定義されています。

高強度インターバルトレーニング(こうきょうどインターバルトレーニング、英: High-intensity interval training, HIIT, HIT)とは、インターバルトレーニングの拡張形で、不完全回復をはさみながら高強度・短時間の運動(無酸素運動)を繰り返すトレーニング方法である。

高強度間欠的運動 (HIIE) や スプリントインターバルトレーニング (SIT) や VO2maxインターバルトレーニング とも呼ばれる。

高強度インターバルトレーニングは心血管運動の一種である。一般的な高強度インターバルトレーニングは合計4〜30分程度である。

この短時間の負荷の高いトレーニングは運動能力を向上させ、グルコース代謝を改善し、脂肪を燃焼させる。

(引用元)Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%BC%B7%E5%BA%A6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0

実験結果

今回の実験では、厳しいことで知られるハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニングをあえて対象としています。多くの人にとって継続することが難しいトレーニングの中で、音楽がどのように作用するかを検証するためです。

この研究はロンドンのブルネル大学で行われ、音楽がスポーツや運動に与える影響を研究している世界的な研究者であるコスタス・カラゲオルギス教授と協力したそうです。

イヤホンを付けた被験者を 「音楽を聴く」「ポッドキャストで音楽以外を聴く」「何も聴かない」 の3つのグループに分け、 ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング を実施しました。そして、「音楽を聴く」グループには品質が高いと評価された16ビートのアップテンポの曲を流しました。

その結果、予想通り 「トレーニングが楽しかった」 と答える割合は「音楽を聴く」グループが一番でしたが、意外なことに「音楽を聴く」グループの心拍数が上昇していることがわかりました。

健康運動科学部の博士研究員である Matthew Stork氏 は以下のように述べています(筆者訳)。

これを詳しく調べれば調べるほど、驚きに溢れています。

やる気を起こすような音楽が運動をより楽しくしてくれることは元々予想していました。しかし、心拍数の上昇には本当に驚きました。それは新しい発見でした。

人間には生物学的リズムの周波数を音楽のリズムの周波数に変えるという先天的な性質があります。

速いテンポの音楽は運動中に人の心拍数を増加させるかもしれません。音楽は信じられない程強力なものになり得るのです。

(引用元) University of British Columbia
https://news.ok.ubc.ca/2019/06/20/ubc-research-shows-upbeat-music-can-sweeten-tough-exercise/

まとめ

ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニングという効果抜群、続けるのは困難というトレーニングを「楽しく」かつ「さらに高い効果で」行うことができるのであれば、音楽を聴きながら挑戦してみたいですね。

今回の実験では16ビートの曲でしか検証がされていないため、他の音楽での効果はどうなのか?という疑問は残されています。

その点については続報をお待ちいただければと思いますが、今回の実験で少なくとも16ビートの曲では効果が実証されたため、今後のトレーニングの音楽選びの参考にしてはいかがでしょうか。

16ビートの曲というのは「4/4拍子を16分音符で刻むリズムのことで、ロックやファンクによく見られるビート」のことで、有名な曲だと宇多田ヒカルさんの「traveling」やゆずさんの「夏色」があります。

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